Cocteau Twins Fan Blog

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Google Play Musicに掲載されている歌詞のこと

Google音楽配信サービスであるGoogle Play Music。特に利用はしていないのだけど、検索すると情報が出てくる。歌詞も配信していて、曲を購入しなくても読むことができる。

先日'i wear your ring'と検索してみてCocteau Twinsの曲も歌詞が掲載されているのを知った。

ringをwearするというのはあまり使われない言い回しらしく、この曲の情報ばかり出てくる。

それで読みに行ってなるほどそういう歌詞か、と思い、ページの下にクレジットが出ていて、すわ公式なのか! と思って半日ぐらいドキドキしていた。

とりあえず"Heaven or Las Vegas"の歌詞を追ってみた。

ここであっ、と気づく。

'As god and the rest(wrist)'

は?

公式の歌詞でrestもしくはwristって、推測はないだろう。

そもそもrestかwristのどっちが正しいのか知りたいわけで。

それから何曲か調べてみて、どうも掲載されている歌詞はネットから拾ってきたものという確信に至った。

そういうことならば、いやそこは'sweet scents'じゃないだろう、とかツッコミも入れられる。

で、落ち着いて考えるといかにもGoogleらしいな、という印象。

なお、歌詞がよく聞こえる"Four-Calendar Cafe'"以降や、それよりは難しいけど英語の意味のある歌詞が多いらしい"Heaven or Las Vegas"については歌詞が分かるのなら知りたいと思うけれど、それより前についてはあまり詮索しようとは思わないし、聞き取りの歌詞もあまり当てにならないだろうと思っている。

これについてはやはり、"Tiny Dinamine"と"Echoes in a Shallow Bay"がチョウとガのことばかり歌っている、という指摘を見つけた時に受けた強烈なショックのため。

それまでまさかplain tigerがチョウの名前だなんて思いもしなかった。

とはいえ、「買い物のメモを見て歌っている」とか漫画に描かれるほど意味の通らない歌詞ばかり歌ってきたCocteau Twinsだけど、意味は通らないなりに、歌詞がしっかりと存在していることも間違いない。

というのも、1995年の"Twinlights"で発表された'Pink Orange Red'のアコースティックバージョンの歌詞が"Tiny Dinamine"のオリジナルとぴったり同じだと思われるため。

なので、歌詞をバンドが公開してくれるならそれもまたありがたいことだし、このまま未公開でもいいとも思っている。

Twinlights

Twinlights

"Tiny Dinamine"で思い出したけど村川梨衣の「Tiny Tiny」もいい曲です。『えとたま』2期かと思ったらプリズムショーで謎の感動を残して終わった『フレームアームズ・ガール』というアニメのOP曲(もはやアニメの話でCT関係ない)。

ハチノスツヅリガ

ナショナルジオグラフィックにこんな記事が(虫が苦手な人は注意)。

プラスチック食べる虫を発見、ごみ処理には疑問 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

巣の中に寄生していたハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)の幼虫を取り出し、古いビニール袋に入れた。1時間後に袋を見てみると、幼虫が触れていた部分に小さな穴がいくつか開いていることに気づいた。昆虫学はベルトチーニ氏の専門ではないが、何が起きたのかはすぐに察しがついた。

プラスチックを消化できるという、新たな昆虫の可能性が。まさに地上の支配者。

学名「メロネラ」が歌になっているとはどれぐらいの研究者が知っているだろう。綴りは「Melonella」だけど。

Tiny Dynamite / Echoes in a Shallow Bay

Tiny Dynamite / Echoes in a Shallow Bay

山田タマル:warp

WARP

WARP

曲目

warp

  1. to you
  2. chance
  3. warp
  4. shade away
  5. according to winds

解説

年度末のドッタンバッタン大騒ぎがひと段落ついて、4月からのアニメを一通り見始めたところ。先週1話が放送された『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』を見ていたら挿入歌で'Scarborough Fair'が流れて、いつ聞いてもいい曲だなあと思った。そして、歌っているのが山田タマルと知り驚いてうれしく思った。

warp』は2005にリリースされた山田タマルのCDデビューとなるミニアルバム。プロデュースはタテミツヲ氏。ピアノとグロッケンシュピールとドラム以外の楽器もタテ氏。ピアノとグロッケンシュピール山田タマル

山田タマルの名前が懐かしくて久しぶりに聞いてみたが、改めていい作品だと思う。タイトル曲の'warp'が特に印象に残る。歌唱力も演奏も作詞作曲もとにかく才能にあふれている。

5曲のミニアルバムに一か月もかかったというタテ氏のこだわりの音も素晴らしく、最後の曲などスペイサイドの甘いスコッチの匂いがふわっとしてくる感覚。

warp』に関連してタテミツヲ氏のインタビュー記事を見つけたので以下にURLを。

http://terryueda.jugem.jp/?eid=114

発売時からして、この才能はアニメから声がかかったらぜひ活かしてほしいと思っていたのだがほんとうに挿入歌で歌声を聞くとは。

同時に思ったのは、インディーズのミニアルバムがこれだけよいのだから、次はメジャーレーベルでフルアルバムを、ということ。

翌年2006年にメジャーシングルを発表し、資生堂マキアージュのCMソングに使われて大ヒットした。PVが山田タマル本人の配信で視聴可能。

アルバムは2006年にミニアルバム『回廊』を、2007年にフルアルバム『start』を発表している。作品は一通りiTunesでDL可能なようだ。

iTunes情報でもやはり、彼女の代表曲は「My Bland New Eden」ということになるらしい。

個人的には代表曲はFLat 7の"Lost In Blue"でヴォーカルを担当している'Pieces'。日本語の歌詞が切ない風景を描き出している。

"warp"も"Lost In Blue"も最近のCDと違って音圧を無理に上げるようなマスタリングではないので、CD音源でも十分いい音であることを付記しておく(ハイレゾが出ればそれはそれでありがたい)。

ジャケットイメージ


Lush:1992年の来日公演

アルバム"Spooky"のツアーは日本での公演も行われた。関東ではクラブチッタ川崎で1992年12月5日土曜日19:00~。

これはいい機会というのでともかく行った。

普通にぴあで購入して整理番号243。チケットはワンドリンクつき。ビール1杯を持って中間からやや後ろあたりで舞台を見た。

ライブはかなり熱気があって、前にも書いたように、'Superblust!'の声で満員の客から歓声があがった。

客席は若い連中ばかりで、ステージに詰め寄る勢い。その彼らの上に何人か持ち上げられれてぐるぐる回ってる状態。ニューミュージック系のライブは何度か行っていたがこの系統のは初めてなのでびっくりした。

メンバーはやはりフロントの女性2人が印象に残っている。溌溂としている頭の赤いMikiと、その横で黙々と演奏している黒髪ロングのEmma。なんともかっこいい。

物販ではCDを買うとサイン色紙がもらえるというので、"Gala"はこのときに買った。

もらった色紙がこれ。

後に『WHAT's IN』誌にライブのときのインタビュー記事が載った。

1993年3月号。インタビューは川崎和哉氏、撮影は藤田正弘氏。

1992年の来日公演は2度目で、初来日時はまだ素人っぽい演奏だったらしい。1992年のライブは格段に良くなっているとのこと。自分の印象としてもライブの腕前に疑問なところはまったくなかった。

Mikiの発言で;

それまでの4ADってストイックで知的なイメージがすごく強かったじゃない。ところが私たちってば、すっごく普通の男の子女の子みたくニコニコしてたから、その意味ではかなりフレキシブルだったからね(笑)。

とあって、気負わないところを見せているけれど、後ろの方で「音楽的にはとにかくやりたいことだけマイペースにやってきたつもり」とあり、出来上がった音があの通りなので、やはり知的でストイックなバンドではという印象が残る。

Lushのライブはこれ1度しか行けなかったのと、Bellyのライブに行けなかったのが若き日の心残りだったりする。

Lush:Spooky

Spooky

Spooky

曲目

Spooky

  1. Stray
  2. Nothing Natural
  3. Tiny Smiles
  4. Covert
  5. Ocean
  6. For Love
  7. Superblast!
  8. Untogether
  9. Fantasy
  10. Take
  11. Laura
  12. Monochrome
  13. Falling in Love
  14. God's Gift

解説

1992年1月にリリースされたLush初のアルバム。

日本盤は日本コロムビアから発売。ボーナストラック(#13, #14)が収録され、伊藤英嗣氏のライナーと歌詞、対訳がついている(ボーナストラックの分はなし)。

日本盤の追加分2曲は、日本盤未発売の先行EP、"Black Spring"の収録曲。

ライナーはやはり、Lushのフロント2人が女性であることから、前半は女性のバンドとは、といった内容でやや広い話が書いてある。

それからバンドの成り立ちについて少し。MikiとEmmaが14歳からの知り合いとある。大学でバンド結成、4ADと契約、といった話に続いて、Robin Guthrieが多忙のため最初のレコードにはかかわれず、"Sweetness And Light"がRobin Guthrieプロデュースとなった等が書かれている。

そして、本アルバムもまたRobin Guthrieのプロデュース。

音はやはり、Cocteau Twinsに似ているところがある。しかし、別のものというのはすぐ分かる。比較的シンプルに音階を重ねていくメロディーはなによりLushらしく、ギターの重厚さも独特。ベースはCocteau TwinsのSimon Raymondeがきわだって個性的だからこれがないというのも相当の違いになる。

このアルバムは当時かなりのヒットになって、ツアーは日本にも来て、幸い自分も川崎の公演を見ることができ、猛烈な熱気を生で感じることができた(人が人の上をぐるぐる回ってた!)。

参考にwikpediaを見てみたら2016年にシューゲイザーアルバムベスト50の中で27位とある。ほぼ四半世紀過ぎても褪せない作品。

https://en.wikipedia.org/wiki/Spooky_(album)

中でも'Superblast!'はLushの代表曲とも言えるもので、ステージで彼女らからこのタイトルが発せられると会場は歓声が沸いた。

男女同権の時代などというのは今更言うことでもないが、スイスで女性に参政権が認められたのは戦後もかなり過ぎた1971年からで、やはり男女の格差というのは最近でも容易ならざるものではある(スイスはスイスで独自の事情があり、他国がどうこう言うものでもないが)。

ロックバンドもやはり男のものというイメージは90年代あたりでも根強かったと思う。ライナーの前半が女性バンドとは、といった話になるのもやむをえないが、伊藤氏の言う女性を超えて自分を主張しだした、「別に女性の特質を否定することではない。女性であることはそのまま自然に受け入れて、その上で権利や人格等、主張すべきことは全て主張する」ということが、やはりLushの登場時期ぐらいから色々な場面で普通になってきたようだ。

自分のなじみ深いアニメの世界でロックバンドが目立ってきたときは2000年台もどっぷりなので、むしろ女性がステージに立つ姿がアニオタたちをロックの世界に引き込んで行った部分が多いのではないかと思う。

特に『涼宮ハルヒの憂鬱』のライブシーンは伝説的。

続いて同じ京都アニメーションが女子高生のバンド活動を描いた『けいおん!』が2009年に放送されて大ブームになる。映画はロンドンに旅行しているから英国リスペクトは半端ではない。

そして今や、声優がアーティストを「演じる」のではなく、バンドそのものを結成し、それがメディアミックス展開される時代となっている。

まあテレビアニメそのものは思いが突っ走っていろいろかみ合ってないとかそもそも予算ちょっと少なくないかとか思うところはあるにはあるが、ライブステージに客が沢山来て曲も売れればおそらくこのプロジェクトは十分に成功だと思う。

だいぶ脱線したが、やはり本作がLushの代表的なアルバムであることは、多くの方に賛同いただけると思う。

ジャケットイメージ

ジャケットは右上に[COCY-9493]とあるのが日本盤。

よくよく見るとタテミツヲ氏の名前が。

日本盤の帯。Robin Guthrieプロデュースとボーナストラック2曲が売り。

Lush:Gala

Gala

Gala

曲目

Gala

  1. Sweetness And Light
  2. Sunbathing
  3. Breeze
  4. De-Luxe
  5. Leaves Me Cold
  6. Downer
  7. Thoughtforms
  8. Baby Talk
  9. Thoughtforms
  10. Scarlet
  11. Bitter
  12. Second Sight
  13. Etheriel
  14. Hey Hey Helen
  15. Scarlet

解説

1990年に4ADから発売されたコンピレーションアルバム。

USと日本向けにシングル収録曲等を集めたもの。日本盤は日本コロムビアから発売。久保憲二氏の1990年10月付のライナーと歌詞が付属している(#5, 6, 10の歌詞は入手できなかったとのこと)。

1990年までにリリースしたレコードから13曲と未収録の2曲からなる15曲。

デビュー作"Scar"は#8〜13。1990年のEP、"Mad Love"は#4〜7。1990年のシングル"Sweetness And Light"は#1〜3。

14曲目の'Hey Hey Helen'はABBAのカバー。15曲目のScarletは10曲目の別バージョン。

"Mad Love"はRobin Guthrieによるプロデュース。14、15曲目もRobin Guthrieの手によるもので、BBCJohn Peel Sessionのために録音されたもの。

1990年なのでメンバーはMiki Berenyi、Emma Anderson、Chris Acland、Steve Ripponの4人。

ライナーはくだけた調子で書いてあるが、バンドや曲の紹介をきっちりやっていてとてもいい資料になっている。ChrisとSteveが素人だったMikiとEmaを鍛え上げたとのこと。女性2人の存在感が際立っているがこれも男2人が陰で支えていればこそ。とはいえ曲は基本的にMikiとEmmaが書いているので、演奏ともどもその才能を評価している。

久保氏によるとMikiは「江戸っ子の血が流れている」、Emmaは「知的な人」という印象とのこと。曲を聴く以外で二人のことをあまり知る機会がないけれど、なるほどなとちょっと同意。特にEmmaの知的な雰囲気は後のSing-Singの作品でも感じ取ることができる。

洋曲のライナーはけっこう適当なものもあるけどこのライナーは当たり。

ジャケットイメージ

ジャケットは日本盤と分かる要素はない様子。

日本盤の帯。新進気鋭のバンドを猛プッシュ。

ヨナカジカル

半年以上更新なくてすみません。Lushについては手持ちのCDを出して書いてあることを読めばネタはすぐ投入できるので、関連投稿はもうしばらくお待ちください。

相変わらず音楽の勉強はしないでアニメを見まくっている自分ですが(あとpixivに絵を投稿していたりしてこちらがおろそかになっているわけですが…)、季節ごとに20本くらい見ている新作アニメの中から、今年の秋はここで紹介したい、というものがあるのでエントリー書きました。

くろば・U原作、『ステラのまほう』。

http://magicofstella.com/

これのED曲、「ヨナカジカル」がとてもオルタナティブです。

作曲はここのか氏。メジャー作品はこの曲が初のようで、これまではもっぱらニコニコ動画の投稿やライブ活動を行っていたようです。

ボーカロイドのオリジナル曲はこちら。

http://www.nicovideo.jp/user/6908547/video

ED曲はPVが配信されるとかはないようなので、無料で見られるアニメ1話のリンクを以下に。後ろの方までスキップすればEDが聞けます(もちろん本編を一通り見ていただけるともっとうれしい)。

萌え4コマアニメの声優が歌うアニソンかと油断していたら、サビの高音に脳を直撃されました。

アニメ本編は「同人ゲームを作る部活の話」という説明がなされていますが、<アマチュアが創作をする>ということに鋭く切り込んでいて、ずっしりとした見ごたえがあります。

「ヨナカジカル」はシングルは出ませんがサウンドトラックにフルサイズで収録されるようです。また、サントラ発売に先駆けてネット配信されています(ハイレゾ版あり)。

いつもはアニソンは季節ごとに放送が終わってから気に入ったものをまとめて購入するのですが、この曲は放送中に購入しました。

「ステラのまほう」オリジナルサウンドトラック

「ステラのまほう」オリジナルサウンドトラック