Cocteau Twins Fan Blog

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Head Over Heels

Head Over Heels

Head Over Heels

曲目

原題

Head Over Heels

  1. When Mama Was Moth
  2. Five Ten Fiftyfold
  3. Sugar Hiccup
  4. In Our Angelhood
  5. Glass Candle Grenades
  6. In The Gold Dust Rush
  7. The Tinderbox (of a heart)
  8. Multifoiled
  9. My Love Paramour
  10. Musette and Drums
拙訳

さかさ

  1. 母が蛾だったとき
  2. 5×10=50
  3. 砂糖しゃっくり
  4. 僕らが天使だったころ
  5. ガラス、ろうそく、榴弾
  6. 砂金時代
  7. 火口箱(心の)
  8. マルチフォオイルド
  9. 愛する情婦
  10. ミュゼットと太鼓

解説

概要

1983年に発売されたアルバム第2作目。"Garlands"の陰影を残しつつ、華やかさが増している。ベースのWill Heggieが抜けた影響が大きいか。タイマーかけて目覚ましに使うと早朝バズーカを体験できる。

'head over heels'とは「まっさかさまに」とかいった意味のわりと普通の熟語。

シングルの"Lullabies"のジャケットが逆さになってるご婦人なので、ここからタイトルをひらめいたのかもしれない。

その絵はこのアルバムのアートワークでも使われている。

日本盤[COCY-6121]ではボーナストラックとしてシングル、"Sunburst And Snowblind"が後ろに入っている(今ちょっと確認できないが確かROCK RECORDS盤も同様)。アルバムのタイトルも正式には「HEAD OVER HEELS / SUNBURST AND SNOWBLIND」になっている。

クレジットを見ると確かにCocteau TwinsのメンバーはRobinとLizの二人だけ。

ジャケットのアートワークはこの後長い付き合いになる23 Envelope。

録音はエジンバラのPalladium Studio。エンジニアはJon Turner。

プロデューサーはCocteau Twins自身とJohn Fryerの連名。

このアルバムと、ほぼ同時に出たシングル"SUNBURST AND SNOWBLIND"では、いろいろなタイプの曲を試しているのが分かる。中でも、'Sugar Hiccup'のような癒し系の曲がレコードに入ったのはこれが初めて。

Lizのヴォーカルも成長していて、多重録音のコーラスは和音を構成するようになり、ファルセットも使われている。

両者は後のCocteau Twinsのヴォーカルを特徴づけるものとなる。まだ地声で歌うことが多いし、コーラスも華美ではないが、未来への確実な一歩の足跡がここにある。

各曲紹介

'When Mama Was Moth'

歌詞の冒頭が'Sunburst and snowblind'で、シングルの方のタイトルはここからとっている。シングルはアルバムに先行して出されたものだが、その時点でこの曲(というかアルバムそのもの)はほぼできていたことになる。

他に'Ribbed and Veined'という言葉も入っているらしい。シングル、"Tiny Dynamine"の2曲目。

'Mama Was Moth'という不思議なタイトルは、'mother'から'er'を引くと'moth'になるのに気いてなるほどと思った。

'Five Ten Fiftyfold'

タイトルの意味がよく分からなくて、日本盤のタイトルを当面拝借している。

サックスに関しては「Special thanks to Ally for sax. on Five Ten Fiftyfold」と謝辞が書かれている。

'Sugar Hiccup'

スローテンポの優しい曲。こういった癒し系の曲が作られるようになったのは、Will Heggieが脱退した影響が大きいのかもしれない。

'In The Gold Dust Rush'

The Gold Rushが黄金時代なのだから砂金時代と訳してはどうか。

もっとも、オフィシャルサイトの用語集によると「gold dust」はスラングでコカインのことらしい。

'Tinderbox(of a heart)'

用語集によると、「'tinderbox'は火口箱の他に、爆発する危険性のある場所や状態を表す」とある。

「火口箱」はwikipediaを参照されたい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E5%8F%A3%E7%AE%B1

'Multifoiled'

用語集によると、「'multifoil'とは,波形の縁か飾り(弁飾り)のついた平らな物か開口部」。

'My Love Paramour'

用語集によると、「'paramour'は'par amour'で、情婦に相当する中期英語か古いフランス語」とのこと。

'Musette and Drums'

用語集によると、「'musette'は中期英語か古いフランス語で、1.柔らかい音の出るフランスのバグパイプ、2.肩紐のついた革か布製の小さいバッグ」。

「ミュゼット」はwikipediaを参照されたい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%BC%E3%83%83%E3%83%88

この曲のコーラスにファルセットが使われている。この後の作品だと多用さることになるが、この曲以前にはこんな声の使い方はなかった。

ジャケットイメージ

日本コロムビア

ジャケット。

ジャケットの裏側の右端。シングルがボーナストラックになっていることがこれで分かる。

"Lullabies"のジャケットに使われた絵がここでも使われていて、上の方はスカートを翻して前転しているご婦人。文字通り逆さま。下の方はそれと似たイメージのサトイモ科の花。

リマスター盤

デザインと色が変わった。

アルバムのデザインワークで「アルミホイルや魚のしっぽが使われている」と言われていたが、確かにリマスター版だと魚の尾びれが写ってる。