Cocteau Twins Fan Blog

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Treasure

Treasure

Treasure

曲目

原題

Treasure

  1. Ivo
  2. Lorelei
  3. Beatrix
  4. Persephone
  5. Pandora (for Cindy)
  6. Amelia
  7. Aloysius
  8. Cicely
  9. Otterley
  10. Donimo
拙訳

宝物

  1. アイヴォ
  2. ローレライ
  3. ビアトリクス
  4. ペルセポネ
  5. パンドラ(シンディに)
  6. アメリア
  7. エロイシアス
  8. シスリー
  9. オタリー
  10. ドニモ

解説

概要

1984年に発売されたアルバム第3作目。

メンバーにSimon Raymondeが加わり、ふたたび3人組となった最初のアルバム。

以前のこのバンドが持っていた独特の重苦しさがなくなって、とても美しい聴きやすい作品に仕上がっている。非常に完成度が高く、Cocteau Twinsの代表作の一つと言える。

特にLizのヴォーカルの成長が著しい。多重録音を駆使し、ファルセットと地声と囁き声を自在に組み合わせて、このアルバムを美しく飾っている。

Robinのギターも美しいし、Simonのベースは独特の旋律を奏でている。それはぜひ「歌うベース」と称したい。

Will Heggieと別かれてから、バンドは綺麗な曲や癒し系の曲も手がけるようになったが、Simonが加わってその方向がより確かなものになったかのようにみえる。

各曲のタイトルは人名、あるいは伝説上の神の名で統一しているらしい。

しかし日本コロムビア盤についてる「神々が愛した女たち」という副題はやりすぎなような。

というのも、日本盤のCDのライナーで「ギリシャ神話に登場する女神や男神の名からだ」と書かれていて、日本側の担当者がどうもかなり勘違いをしていたらしい気配がある。

これについては"Blue Bell Knoll"の日本コロムビア盤のライナーで中川五郎氏からそれは違うだろうと指摘されている。

Loreleiはドイツの魔女だし、Ivoなんていう神も聞いたことがない。

さらには、OtterleyやDonimoに至っては検索でCT関連以外ほとんどヒットしない謎の言葉だ。

歌詞の方はほとんど聞き取れなくなってしまった。言葉を使って、言葉の意味とは違ったイメージを紡ぎ出したいというLizの大胆な挑戦が始まっている。

クレジットによると録音は1984年の8月から9月にかけて行われたとある。スタジオは「Palladium Studios, Edinburgh and Rooster, West London」とあり2箇所で録音された模様。エンジニアはJon TurnerとDroston J. Madden。

プロデュースは本作ではCocteau Twins自身。

ジャケットのアートワークは23 Envelopeで、写真はYvonneとPierrotによる。彼ら(彼女ら)に謝辞が捧げられている。

各曲紹介

'Ivo'

男性の名前。

4ADを司どる神、アイヴォ・ワッツ・ラッセル」というのは"Blue Bell Knoll"のライナーにおける中川五郎氏の言葉。その線は大いにあり得る。

Ivo Watts-Russell - Wikipedia

同じ「ヘイヘイホー」でも北島三郎とElizabeth Fraserではかくも違うという(どっちかというと「ペイペイポー」です)。

'Lorelei'

ドイツの伝説の魔女。

ローレライ - Wikipedia

'Beatrix'

女性の名前。カタカナではビアトリクスと書くようだ。

英国の著名人にビアトリクス・ポターという絵本作家がいる。

ビアトリクス・ポター - Wikipedia

'Persephone'

これはギリシャ神話の女神でペルセポネ。

ペルセポネー - Wikipedia

この曲はこれ以前のCTに雰囲気が近い。

'Pandora (for Cindy)'

ギリシャ神話の女神、パンドラ/パンドーラー。「パンドラの箱」で知られる。なぜ(for Cindy)とついているのかは謎。

パンドーラー - Wikipedia

「ううやっぱり」て聞こえる。

'Amelia'

女性の名前。

アメリカの女流飛行家アメリア・イアハートを思い出す。

アメリア・イアハート - Wikipedia

シリアスな雰囲気がいい。

'Aloysius'

男性の名前。

Aloysius - Wikipedia

'Cicely'

女性の名前。

また、植物の名前でもある。Sweet Cicelyとなるとセリ科の多年草スイートシスリーでハーブの一種。

スイートシスリー - Wikipedia

ベースが荒ぶっている。

'Otterley'

検索してもこのアルバムぐらいしか出てこない謎の言葉。

otterだとカワウソ。デ・ハビランド・カナダ社のプロペラ機の名前でもある。

'Donimo'

検索してもこのアルバムぐらいしか出てこない謎の言葉。

Simonはピアノやキーボードもいける。この曲でシンセサイザーが大胆に使われているのは多分彼の貢献。

ジャケットイメージ

日本コロムビア

ジャケット。

リマスター盤

"Treasure"はあまりジャケットが変わってない。