Simon Raymonde
4月になってすっかり春らしくなった。4月生まれのメンバーということでSimon Raymondeに関する紹介記事。
といってもcocteautwins.comに詳しく書いてあるので私があれこれ書く事は少ないのだが。紹介ページのイントロだけさらっと訳すとこんな感じ。
Simon Raymonde
1962年4月3日、イングランドのTottenham生まれ。
SimonはRobinとともに、Cocteau Twinsの主要なソングライターでありミュージシャンである。1984年にLizとRobinに加わってから、主にベース、ギター、そしてピアノにより、Simonは"Cocteau Sound"の特徴を形作ることに力を貸してきた。
1997年にCocteau Twinsが解散した後、Simonは1998年にBlame Someone Elseというタイトルの最初のソロ作品をリリースした。そしてそれは、批評的にも、ファンからも広く賞賛された。
SimonはBella Union Recordsにエネルギーの多くをつぎ込み続けている一方、新しいアーティストも育んでいる(かなり意訳)。彼は、彼自身の音楽的な興味を追求する一方で、Autumnsやthe Czarsなど他のグループとコラボしている。
Simonはイングランドに、妻のKarenと二人の息子、StanleyとWilliamとともに住んでいる。彼のオンラインでの居場所はwww.simonraymonde.comである。
http://www.cocteautwins.com/html/theband/simon_raymonde.html
September Sound Studioのオフィシャルサイトにはこう書かれていた(拙訳)。
Cocteau Twinsでの14年間、ベーシスト、ソングライター、そしてアレンジャーであったSimonは、彼のデビューソロアルバム、"Blame Someone Else"で昨年(多分1997年)初めから、彼の最初のフルプロダクション・プロジュクトを開始した。彼の次のプロジュクトは、故Billy Mackenziueのアルバム、"Beyond The Sun"の副プロデュースだ。そして、これらの批評的に喝采を浴びたレコードをもって、彼は現在、異色のデンバー出身のCzarsとともに、プロデュースと曲づくりを行っている。
彼の名前はこれらの作品に記されている:The Czars / Tim Keegan / Nanaco / Billy Mackenzie / Harold Budd / Jeff Buckley / Faye Wong / Charlotte Marionneau
Will Heggieが脱退して、RobinとLizの二人だけとなったバンドに、ベーシストとして加入したのが彼、Simon "Funny Face" Raymonde。Drowning Crazeというバンドでベースをやっていた彼はCocteau Twinsのファンでもあり、4ADのIvo氏によりCTに紹介されることとなった。
写真を見ると目元の優しい人の良さそうな感じで、じっさい、彼が加わってからCocteau Twinsの音は温かみが増したように思える。
彼が加わってから発表された最初のレコードは"The Spangle Maker"で、表題曲のほか'Pearly-Dewdrops' Drops'と'Pepper-Tree'が収められている。
Simonは演奏では主にベースを担当し、ピアノとキーボードも担当している。
作曲とエンジニアリングでも相当にかかわっていると思われるが、Robinとの役割分担がどうだったとか、どの曲がSimonの作曲なのか、という情報は公開されていないため不明。
彼の歌声と、作曲や音作りの才能については、ソロアルバムの"Blame Someone Else"により広く知られることとなった。
もっとも、それ以前から、Cocteau Twinsの曲の中でベースが際立った個性を見せていたことから、彼の存在感はしっかりと伝わってきていた。
"Blame Someone Else"は、日本盤こそ、専用デザインのいかにも「商品」という仕上がりだったが、オリジナルはデザインがSimonの奥さんによるもの。演奏はCocteau Twins関係者全員参加のそうそうたるメンバーではあるが、フランス語の朗読でRobinの奥さんのFlorenceが参加していたりもする。合わせて発売されたビデオでは、Simonの奥さんと子供たちが映っている。そんなアットホームな、和気あいあいとした雰囲気のアルバムだ。
ちなみにジャケットが蟹であることは中の曲とは関係ない。
最近のアニメの『あいうら』で、唐突にオープニング曲が蟹づくしで大笑いしたが、それは別に関係ないですねすいません。
RobinとSimonはレーベルBella Unionを立ち上げていくつかのバンドのCDを売り出していた。"Blame Someone Else"もBella Unionレーベル。このレーベルはまだ存続しているが、去年あたりまで受け取っていたDMを見るところでは、設立当初から相当アーティストの傾向が変わってきているような印象を受けた。なお、CDの販売も直売からAmazon委託に変わっているCDは直販の他Amazonにも出している。
でもwikipediaを見るとまだSimonがかかわっているらしい(補足:2017年時点でもSimonの拠点。Facebook等参照されたい)。
ともかく、Simonは今のところ、レコードのプロデュースの方に力を入れているようだ。ミックスなども彼が手がけているらしい。演奏については、最近はあまり参加作品の話を聞かない。
どこかでまた、あの歌うような独特のベースを聞くことはできないだろうか。
- アーティスト: Simon Raymonde
- 出版社/メーカー: Bella Union -- Dei --
- 発売日: 1997/10/07
- メディア: CD
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最後にSimonに関するリンクを以下に。