Violaine CD1
解説
概要
1996年10月に発表されたシングル。"Milk & Kisses"関連のシングル第2弾であり、同時に発売された紫のCDともども、Cocteau Twinsがリリースした最後の新作曲の入ったCDとなった(最後に発表された曲はまた別にある)。
"Tishbite"と同様にDisc 1(緑)とDisc 2(紫)の2枚が同時に発売された。どちらも発売されてすぐ後に心斎橋の輸入レコード店の店頭で見つけて入手した。もしかしたら紫の方は限定盤かもしれないが、緑ともどもこのとき以後店頭で見たことがないので、詳細は不明。
オフィシャルサイトのディスコグラフィを見ると、Disc 1が紫、Disc 2が緑となっているが、手元の現物では緑の方に'CD1 Also available with exclusive tracks CTDD6'なるシールが貼ってある。
Disc 1と2の順序は、"Violaine"の場合アナログ盤だと逆転していないようだ。というかDisc 1とか2とか貼ってない。
紫のアナログ盤が手元にあるが、入っている音声はなんと緑のCDと同じだった。確かに紫がDisc 1ということになる。と思ったのだが。
リマスター版シングル集のVolume 2には"Violaine Disc 1"の3曲すべてが入っていて、現在はこれが入手可能。
シングル集でも曲の順番は紫→緑の順なので、バンドとしてはDisc 1はあくまで紫の方で間違いなく、そして曲の方も紫のCDの方がDisc 1ということらしい。
なんかややこしい。
Lullabies to Violaine: Singles & Extended Plays 2
- アーティスト: Cocteau Twins
- 出版社/メーカー: 4ad / Ada
- 発売日: 2007/05/21
- メディア: CD
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各曲紹介
'Violaine'
アルバム"Milk & Kisses"からそのまま。
'Circling Girl'
'circling'は、リーダース英和辞典に乗馬の「輪乗り」と出ている。「輪乗り」wikipedia参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%AA%E4%B9%97%E3%82%8A
オフィシャルサイトの用語集によると、「'circling girl'とは英語のスラングで人をゴマかしたり搾取したりするための誘惑か罠をしかける人」のことらしい。これをうけて邦題は中島みゆきで。
"Tishbite"の青の2曲目、'Round'と似た、高揚感のあるスケールの大きい明るい曲。タイトルも'round'と'circle'で同じ「丸」。
'Alice'
ピアノとLizの声が切なく、かつ美しい曲。
ベルナルド・ベルトルッチ監督、リブ・タイラー主演の1996年公開の映画、"Stealing Beauty"(邦題:『魅せられて』、20世紀フォックス)の前半で使用されている。キャピトル・レコードが協力しているため。映画の評価はとりあえず置くとして、リブ・タイラーのおっぱいが片方だけ見られる。
2009年公開の映画、"The Lovely Bones"(邦題:『ラブリーボーン』)の予告編でも使用された。映画未見のため本編で使われたかどうかは不明。
ともかく、2つのまったく独立した映画で同じ曲が使われるというのはそうそうあるものではない。この曲はCocteau Twinsを代表する曲のひとつとして挙げてよいだろう。