The Lovely Bones
Violaine CD1の記事
http://d.hatena.ne.jp/spanglemaker+CTFAN_JP/20140301#p1
で言及していた映画、"The Lovely Bones"(邦題『ラブリーボーン』)をレンタルDVDで観た。
音楽はBrian Enoが担当で、補佐の人も何人かクレジットされていた。そして、映画用に作られた音楽だけでなく、既存の曲が何曲も使われていた。その中に、なんと2曲もCocteau Twinsの曲があった。
2曲はまず、予告編でも流れる'Alice'。そして、This Motal Coilの"It'll End In TEars"に提供した'Song To The Siren'。
どちらも効果的に使われていて泣きそうになった。
ただ、原作者は突然自分の名前が歌で出てきてびっくりしたのではないかと思う。
映画はすごくいい。予告にあるように14歳の少女、Susie Salmonが殺されてしまう話。Susieが死後の世界から現世を見る視点と、家族を失ったSalmon家、そしてSusieを殺した犯人の視点で話が進む。死後の世界の映像表現が非常に美しかった。突然の娘の喪失により平和な家庭が壊れてゆくところは胸が痛んだ。殺人犯の人物像がすごい不気味で、彼を追い込んでゆくサスペンスは観ていてとても緊迫感があった。
多くの人にお勧めできる映画だが、犯罪被害にあった家族の様子を詳細に描いているのでそういったことに敏感な方は観るのを避けたほうがよいと思う。度を越した暴力やグロ描写はない。
話のネタ的に、自分の実家に近い足利〜東毛地域で起きた北関東連続幼女誘拐殺人事件を思い出してしまった。これぞ犯人、と捕まえた人はけっきょく冤罪だったので、今も真犯人は捕まっていない。捕まるなりなんらかの天罰が下るなりしてほしいものだ。
'Alice'は1996年の"Stealing Beauty"(邦題:『魅せられて』)でも使われている。'Song To The Siren'は1997年の"Lost Highway"(邦題:『ロスト・ハイウェイ』)でも使われている。2曲とも1度映画で使われた曲というのが興味深い。
'Alice'の収録されたCDは下記より入手可能。
Lullabies to Violaine: Singles & Extended Plays 2
- アーティスト: Cocteau Twins
- 出版社/メーカー: 4ad / Ada
- 発売日: 2007/05/21
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'Song To The Siren'の収録されたCDは下記より入手可能。
- アーティスト: This Mortal Coil
- 出版社/メーカー: 4ad / Ada
- 発売日: 2012/08/07
- メディア: CD
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調べてみたら、日本語吹替え版はSusieの声が早見沙織だというので、DVDを返却する前に吹替え版でもう一回観てしまった。
時期的に彼女が18〜19歳のときの収録。この時点で既に実力には定評があった人だけに、演技はとてもよかった。
早見沙織は寿美菜子、悠木碧と3人で91年組とか言われる実力ある若手声優の一人。代表作を選ぶとすると『東のエデン』(森美咲)、『バクマン』(亜豆美保)、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(新垣あやせ)あたりだろうか。デビューしていきなり主役をやった『桃華月憚』はマニアックすぎて普通の人にはお薦めできない。最近の主人公では『絶対防衛レヴィアタン』のレヴィアタンがあるが、これもB級アニメの愛好家以外にはちょっと薦めずらい。
彼女は歌もものすごく上手いので、機会があったら聴いてほしいと思う。↓は高垣彩陽(この人もやたら上手い)といっしょに歌った村下孝蔵の「初恋」。
吹替え版を見たら最後に声優のクレジットが出たが、主役なのにSusieは一番下だった(・ω・)。多分若いからギャラが安かったんだと思う。
重要な役を忘れていた。ゲームの『ラブプラス』の高嶺愛花役も彼女で、彼女だけ現役女子高生だった。なお、うちの『ラブプラス+』は小早川凛子です(もう長いことDS開いてないなあ…)。
閑話休題。
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