Cocteau Twins Fan Blog

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Elizabeth Fraser

8月なのでElizabeth Fraserについて書いてみる。

1963年8月29日生まれ、スコットランドのGrangemouth出身。Robin GuthrieとWill Heggieとは17歳のときに出会ってバンドに誘われたとのこと。

彼女はCocteau Twinsのヴォーカルとして名高く、このバンドそのものがLizを軸に存在してきたと言ってもいいと思う。LizとRobinとWillでデモテープを作ってそれが認められてデビューし、彼女が脱退したことでバンドは消滅した。

その存在が大きすぎて、私としてはどう語ったらいいのか戸惑うところがある。とりあえず英語のwikipediaやcocteautwins.comに情報が出ているので参照されたい。

彼女に関する話題というとやはり一番に挙がるのはその歌詞だろう。デビューアルバムの"Garlands"からして歌詞は相当に魅力的で、まず詩人として彼女は歌の世界に降臨した。

彼女の歌声は作品を追うごとに実力が増してゆくが、歌詞についても様々な試みを続け、結果としてバンドの楽曲の魅力に大きく貢献してきた。

歌詞はまず、言葉として聞き取れないものになった。英語でありながら聞き取れないように歌ってみたり、外国語を使ってみたり。言葉が何を意味するかよりも、音としてどういうイメージを描き出すのかといったことに興味があったという。

一方で、はっきり聞き取れるように歌っているのに意味不明な曲もある。シングル"Tiny Dynamine"と"Echoes In A Shallow Bay"の歌詞は、基本的にチョウやガの学名の羅列と言われている。90年代にネット上でマニアによって指摘されたことだが、タイトルのいくつかがチョウの名前だから誤りはないだろう。

1993年の"Four-Calendar Café"からは歌詞が突然聞き取れるものになったので、ファンの間で騒然となった。歌の内容は自己啓発的なものだったり、娘への愛情だったり、小説の主人公をイメージしたものと推測されるものだったり、性的虐待をテーマにしたり、なにがしかの傾向はあるものの幅広い内容だった。

その後でも'Violaine'のような意味不明の歌詞の曲も発表している。この曲は歌詞がある程度分かっているが、基本的に英語の文章のスペルを逆にしたものだ。耳で聞いたのでは意味はまったく分からない。

バンドの後期ではJeff Buckleyに宛てたとされる歌詞の曲がいくつかある。代表的な曲は'Rilkean Heart'で、"Milk & Kisses"のジャケットに書かれた文章でそれが分かる。

Cocteau Twins時代から彼女は他のバンドの曲に参加することがあり、This Motal CoilやThe Feltなどの曲で彼女の声を聞くことができる。

Cocteau Twins以降はMassive AttackやCraig Armstrong、Peter Gabrielの曲などに参加している。中でもCraig Armstrongの'This Love'は神がかった名曲だと思う。

ソロ活動もいくつか行っていて、2000年にはアナログレコードで"Underwater"を、2009年には同じくアナログレコードで"Moses"を発表している。"Moses"はiTunesでDLすることが可能。

"Underwater"はネットで知り合った方の助言のおかげで私も手に入れることができた。レコードプレーヤー持ってなかったりするけれど…。

現在はミュージシャンのDamon Reeceとブリストルで暮らしているという。二人の間に娘が一人いるとのこと。

あと、彼女が左利きであることが"Twinlights"のPVで分かる。

最近の音楽活動では、2012年に14年ぶりにライブで歌って話題になった。

http://amass.jp/9148

最後にLizに関するリンクを以下に。