Cocteau Twins Fan Blog

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王菲

Cocteau Twinsの曲は何人かのアーティストがカバーしている。

その中でもっとも有名なのは中国人の王菲だろう。英語表記はFaye Wong、カタカナではフェイ・ウォン

1969年8月8日生れ。北京出身。高校卒業後に香港に渡り歌手デビュー。半年のアメリカ留学の後、「容易受傷的女人」(ちあきなおみの「ルージュ」のカバーとのこと)がヒットし、一躍有名となった。そして、中国や東アジアに限らず、世界的に知られるアーティストとなった。

王は北京語だと「ワン」の方が発音は近いようだが、広東語に合わせてWongとしていると思われる。

↓は来日の際に撮影された週刊誌『AERA』の表紙。1998年12月21日号。

1994年にアルバム『胡思亂想』を発表。この中の「胡思亂想」と「知己知彼」がCocteau Twinsのカバーで、それぞれ'Bluebeard'と'Know Who You Are At Every Age'。ともにアルバム"Four-Calendar Café"収録曲。

夢遊

夢遊

CDは日本盤も出たが今は絶版のようだ。現在iTunesからDL可能。

1996年にCocteau Twinsはアルバム"Milk & Kisses"を発表したが、これの香港盤には王菲が参加している。

2曲目の'Serpentskirt'で、Lizのオリジナルのヴォーカルに、香港で録音した菲の声を重ねている。CDの番号では[7314 5323182 5]がそれで、ジャケットに下記の記述がある。

これについてはSimon Raymondeからもう少し詳しい説明があった。2000年2月7日にオフィシャルサイトのメーリングリストに投稿されたもの。

to set the record straight, Faye did sing on the asian version of M&K, in the choruses, you hear her and liz' voice together, however as you note their voices are similar(well faye is mimicking liz i spose), so it's not like a 'chinese' version, in fact it serves no other purpose than faye wanted to sing on one of our tracks and rather than have her band do a not-very-good version of one of our songs we thought it might be more fun, if we let her sing a chorus or two on an original...

Milk & Kisses

Milk & Kisses

(注意:現在Amazon等で売られている"Milk & Kisses"に王菲の声は入っていません)

1996年のアルバム、『浮躁』では「分裂」と「掃興」がCocteau Twinsのカバー曲。

「分裂」は"Violaine"の紫のシングルに入っている'Tranquil Eye'で、「掃興」は'Touch Upon Touch'。

'Touch Upon Touch'は1997年3月に発表されたCocteau Twins最後の曲で、奇しくも発表は王菲のカバーの方が先になった。

収録アルバムの"Volume 17"など入手できなかったから長いこと、この曲はカバー曲しか聞いたことがなかった(現在どうやれば聞けるかは詳しく書かないほうがいいだろう)。

ANXIETY

ANXIETY

これも日本盤が出たが現在絶版。iTunesからDL可能。

1997年のアルバム、『王菲』では、「懷念」がCocteau Twinsのカバー。そして「娯樂場」はRobin GuthrieとSimon Raymondeが作った曲で、演奏も彼らが行っている。

「懷念」は"Milk & Kisses"や"Twinlights"の収録曲の'Rilkean Heart'。

「娯樂場」は時期が微妙で、Cocteau Twinsの最後の仕事のひとつと考えられる。英語版のwikipediaによると2曲が提供されたが1曲のみ使われたという。

http://en.wikipedia.org/wiki/Faye_Wang#1997:_EMI_and_Faye_Wong

フェイ・ウォン

フェイ・ウォン

日本盤が出たがやはり絶版。iTunes Storeでも見つけられなかった。

これ以降の作品には、Cocteau Twinsのカバー曲はないようだ。

上記の各々のアルバムについては後でもう少し詳しく書きたい。