Cocteau Twins Fan Blog

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This Mortal Coil:It'll End In Tears

It'll End in Tears

It'll End in Tears

曲目

It'll End In Tears

  1. Kangaroo
  2. Song To The Siren
  3. Holocaust
  4. Fyt
  5. Fond Affections
  6. The Last Ray
  7. Another Day
  8. Waves Become Wings
  9. Barramundi
  10. Dreams Made Flesh
  11. Not Me
  12. A Single Wish

解説

概要

This Mortal Coilは4ADの複数のアーティストによる協同プロジェクト。主導したのはIvo Watts-Russell。

オリジナルアルバムとして"It'll End In Tears"(1984年)、"Filigree & Shadow"(1986年)、"Blood"(1991年)の3枚をリリースしている。

その他詳しくはwikipediaを参照されたい。

http://en.wikipedia.org/wiki/This_Mortal_Coil

この中でCocteau Twinsが大きくかかわっているのは"It'll End In Tears"。中でも2曲目の'Song To The Siren'は少なくとも2本の映画で使われ、よく知られた曲。

"Filigree & Shadow"もSimon Raymondeが参加している。

少し前までこのアルバムは入手がさほど難しくなかったと記憶しているが、今は簡単ではないらしい。2011年に3枚のアルバムのリマスター版がボックスセットでリリースされ、単体のアルバムは絶版になったようだ。また、ボックスセットもAmazon調べで値段が高騰しているので継続して販売されてはいない様子。

This Mortal Coil

This Mortal Coil

ネット配信はどうなっているのかと調べたら、iTunes Storeに普通にあった。CDの入手は大変だけど曲を聴くこと自体はそれほど難しくはない。

iTunes Storeでも'Song To The Siren'が一番人気で、次が'Another Day'。いずれもヴォーカルはElizabeth Fraser。

各曲紹介

'Kangaroo'

1曲目はベースからはじまる。ドラマの『ツインピークス』を思い出す。

ベース、アコースティックギターシンセサイザーヤマハDX7)はSimon Raymonde。

Alex Chiltonの同名の曲のカバー。

'Song To The Siren'

ヴォーカルElizabeth Fraser、ギターRobin Guthrieで事実上Cocteau Twins提供の曲。

静かに流れるヴォーカルのメロディーがいい。

この時期のCocteau Twinsの作品と違い、この曲では歌詞が聞き取りやすい。

Tim Buckleyの同名の曲のカバー。

ロスト・ハイウェイ』(デビッド・リンチ監督)と『ラブリーボーン』(ピーター・ジャクソン監督)の2本の映画で挿入歌として使われている。

ロスト・ハイウェイ』は予備知識なしで映画館に見に行き、この曲がかかったのでびっくりした。

ラブリーボーン』は予告動画に'Alice'が使われているのでCocteau Twinsの曲が使われること自体は分かっていたが、この曲も使われていたのでまたびっくりした。

'Holocaust'

Howard Devotoがヴォーカルの曲。

Alex Chiltonの同名の曲のカバー。

'Fyt'

インスト曲。

'Fond Affections'

Gordon Sharpがヴォーカルの曲。

Rema-Remaの同名の曲のカバー。

'The Last Ray'

ベースがSimon Raymond。12弦を含むギター一式がRobin Guthrieのインスト曲。'Rococo'を髣髴とさせるかっこいい曲。

'Another Day'

Elizabeth Fraserがヴォーカル。バイオリンとビオラがGini Ball、チェロと弦楽器のアレンジがMartin McGarrick。

Roy Harperの同名の曲のカバー。

'Waves Become Wings'

Dead Can DanceのLisa Gerrardによる曲。

'Barramundi'

ギターとシンセサイザーがSimon Raymonde。アコーディオンがLisa Gerrard。インスト曲。

'Dreams Made Flesh'

Dead Can DanceのLisa GerrardとBrendan Perryによる曲。

'Not Me'

ヴォーカルがRobbie Greyの曲で、2人のギターのうち1人がRobin Guthrie、ベースがSimon Raymonde。

Colin Newmanの同名の曲のカバー。

'A Single Wish '

Gordon Sharpがヴォーカルの曲。

シンセサイザーがSimon Ryamonde。「gizmo」もSimonの担当。で、調べたところここでの「gizmo」とはMIDIコントローラーらしい。

ジャケットイメージ

日本コロムビア

ジャケット。

帯。日本語ではジス・モータル・コイルの『涙の終結』。

鳥井賀句氏の1987年のライナーがThis Mortal Coilとこのアルバムの背景について分かりやすく解説している。6曲のカバー曲はIvo氏の選曲。2曲のオリジナル曲をLisa Gerrardが提供。それに4曲のインスト曲が加わって全12曲とのこと。'Song To The Siren'は1983年に先行してリリースされた12インチEP"This Mortal Coil"にも収録されているという。