Athol-Brose
曲目
原題
Athol-Brose
- Athol-Brose
- Carolyn's Fingers
- Ice Blink Luck
拙訳
アソルブローズ
- アソルブローズ
- キャロラインの指先
- 氷映の幸運
解説
概要
1992年11月1日の日付で発売された、日本限定版のシングルCD。
帯を見て分かるとおり、自動車のCMとのタイアップ。
今となってはマニアの間で希少価値の生じているものではあるが、ジャケットは"Iceblink Luck"のデザインの流用。収録曲は"Blue Bell Knoll"と"Heaven Or Las Vegas"からそのまま。ということで、あまり手間をかけて作られたCDではない。
タイアップしたのは三菱自動車のエメロードという車。テレビCMで'Athol-Brose'が使用された。
エメロードとはこんな車。
当時流行していた4ドアスペシャリティを、ギャランをベースに作ったのがこの車。
4ドアスペシャリティは1985年に発売されたトヨタ・カリーナEDの爆発的ヒットが発端となり現れた車で、バブル崩壊後の景気後退とSUVやミニバンの流行のためにいつしか消えていった。
当時現れた同様の車をリストアップすれば、トヨタではカリーナED(3代目までモデルが続いた)、コロナEXiV(カリーナEDの2、3代目の兄弟車)、カローラセレス、スプリンターマリノ。日産ではプレセア(2代続いた)。U12とU13のブルーバードのハードトップもこの範疇と言えなくもない(日産はそれ以前から4ドアハードトップの伝統があった)。マツダではペルソナ。そして三菱がエメロードである。
これらの中で、個人的に一番印象に残ったのはマツダ・ペルソナだった。特に内装が独特のデザインで、豪華さや贅沢さを思い切り味わえる車だった。名前のペルソナというのもいい。この車がオーナーの人格(ペルソナ)を演出する。エンブレムはその名前とコンセプトを反映して、仮面をモチーフとしたものだった。
閑話休題。
ジャケットの裏面には伊藤英嗣氏による解説がついている。
1992年9月の日付だが、この時点でバンドが4ADから移籍するという情報が載せられている。
4ADから去ることとなったCTの後継者として、Swallowに期待をかけている。確かに"Blow"はいいアルバムだった。だがしかし、このバンドはさほど長続きはしなかった…。
http://en.wikipedia.org/wiki/Swallow_%28band%29
なお、このバンドもライブの時は日本人ギタリストが加わるという。"Blow"日本盤のライナーによると「マサオ」という人だとのこと。
Swallowについては機会があったら何か書いてみたい。
このCDでなければ聴けない曲はないので、各曲紹介は特になし。
…いや一言。このシングルでは3曲目が'Ice Blink Luck'となっていて、iceとblinkが離れている。iceblinkはこれで辞書に出てる単語であるので、他の作品ではスペースは入っていない。このバンドのおおらかさがこんなところにも現れている。