Violaine CD2
解説
概要
1996年10月に発表されたシングル。"Milk & Kisses"関連のシングル第2弾であり、同時に発売された緑のCDともども、Cocteau Twinsがリリースした最後の新作曲の入ったCDとなった。
なお、最後に発表された曲は'Touch Upon Touch'で1996年の末に発表されたコンピレーションの"Volume 17"に収録されているとのこと。
"Tishbite"と同様にCD 1(緑)とCD 2(紫)の2枚が同時に発売された。
オフィシャルサイトのディスコグラフィを見ると、Disc 1が紫、Disc 2が緑となっているが、手元の現物では紫の方に'CD2 Also available with exclusive tracks CTCD6'なるシールが貼ってある。
Disc 1と2の順序は、CDの番号順というのがバンドの公式なもので、売ってるCDのシールは貼り間違いということらしい。"Violaine"で言えば番号の若い紫がCTCD6でDisk 1、緑がCTDD6でDisk 2。リマスター盤のシングル集もこの順番になっている。
アナログ盤についてはDisc 1とか2とか貼ってないのでこういうややこしい問題はない。
と一瞬思ったのだが。
手元に紫のアナログ盤があるので確認すると;
B面の曲が'Alice'、'Tranquil Eye'って、2枚のCDの曲が混ざってる。
さらに、再生して驚いた。B面の実際に入ってる曲は'Circling Girl'と'Alice'だ。なんのことはなく、緑のCDと同じ曲が入っていた。
プロモ盤なのでこんなアバウトなことになっていたらしい。
普通にBella Unionから通販で買ったはずなのに(1999年10月のこと)プロモ盤というのは謎。
リマスター版シングル集のVolume 2には"Violaine CD2"の3曲すべてが入っていて、現在はこれが入手可能。
シングル集の曲順は紫→緑の順番。緑の方の'Violaine'は省略されている。
Lullabies to Violaine: Singles & Extended Plays 2
- アーティスト: Cocteau Twins
- 出版社/メーカー: 4ad / Ada
- 発売日: 2007/05/21
- メディア: CD
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各曲紹介
'Violaine'
アルバム"Milk & Kisses"からそのまま。
'Smile'
初夏の朝に似合う、瑞々しく軽快な曲。中盤ベースが溌剌とメロディを奏でて曲を盛り上げてゆくのが心地よい。
'Tranquil Eye'
題名の通りおだやかな曲。
Faye Wongがアルバム『浮躁』で「分裂」というタイトルでこの曲をカバーしている。冒頭の歌詞が中国語の「分裂」の読みとよく似ているのが面白い(先に聞いたのが「分裂」だったのでこういう感想になってしまった)。
オフィシャルサイトの用語集では'tranquil eye'が熟語として何か意味があるような説明がなされているので、後で読んでみたい。