Cocteau Twins Fan Blog

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Violet Indiana:Beyond The Furr

Beyond The Furr (Single)

Beyond The Furr (Single)

曲目

Beyond The Furr

  1. Beyond The Furr
  2. Crystal Mountain
  3. Perfect Day

解説

2004年7月に発表されたシングル。Violet Indianaの最後の作品となった。

実はCDの現物を見たことがない。ついこの前、iTunes Storeで購入した。

1曲目の表題曲は"Russian Doll"の9曲目。

2曲目、3曲はこのシングルのオリジナル曲。アルバムに入っていてもおかしくない十分なクオリティの曲。

Violet Indianaは活動期間が短く、作品もさして多くないが、Cocteau Twinsとはまた違った、Robinらしいギターやメロディを味わえるバンド。Siobhanの情熱的なヴォーカルも十分に魅力的だ。

ネット時代に活動していたバンドなので作品がネット配信されているのがよい。

ぜひ気軽に、試聴してみてほしい。

Violet Indiana:Russian Doll

Russian Doll

Russian Doll

曲目

Russian Doll

  1. Never Enough
  2. Quelque Jour
  3. (My Baby Was A) Cheat
  4. New Girl
  5. The Visit
  6. You
  7. Touch Me
  8. Innocent
  9. Beyond The Furr
  10. Close The World

解説

しばらく休養期間をおいたあと、2004年6月に発表されたバンドの2枚目のオリジナルアルバム。残念ながら最後のアルバムでもある。

リリースはBella UnionのUK盤のみでUS盤はないようだ。

現在CDとしては絶版だが、amazonでMP3を販売していたり、iTunesでDLできたりする。

作品としては"Roulette"と甲乙つけがたい出来。'Never Enough'のイントロのギターやヴォーカルの入り方がなかなかいい。

ジャケットまで含めた総合的な評価だと自分としてはこのアルバムがViolet Indianaのベストかと思う。"Roulette"の'Killer Eyes'で終わるあたりもかっこいいけど。

ジャケットイメージ

デジパック。青いバックにセクシーな女性という素敵なデザイン。

さすがに女性はプロのモデルではと思うがSiobhanでも驚かない。

なにしろThe Slitsの"Cut"というアルバムみたいなのがあるから。

http://en.wikipedia.org/wiki/Cut_%28The_Slits_album%29

Violet Indiana:Casino

Casino

Casino

曲目

Casino

  1. Jailbird
  2. Bang Bang
  3. Purr La Perla
  4. Silent
  5. Storm
  6. Sky
  7. Safe World
  8. Ne Me Quitte Pas
  9. Poppy
  10. Torn Up
  11. Heaven
  12. Chapter Three

BONUS VIDEO:Killer Eyes

解説

2002年1月にInstinct Recordsから発売されたコンピレーションアルバム。

北米市場向けにシングル収録曲を集めて作ったアルバム。

"Choke"からは#3'Purr La Perla'、#4'Silent'、#10'Torn Up'の3曲が入っている。'Busted'は"Roulette"のUS盤にある。

"Killer Eyes"からは#5'Storm'、#7'Safe World'が入っている。"Killer Eyes"は"Roulette"収録曲であるし、このアルバムにはPVが入っている。

"Special"からは#1'Jailbird'、#9'Poppy'、#6'Sky'、#12'Chapter Three'と4曲すべてが入っている。

これだけで終わらないのがViolet Indiana。

#2'Bang Bang'、#8'Ne Me Quitte Pas'、#11'Heaven'はこのアルバムで発表された曲。

このうち'Ne Me Quitte Pas'はJaques Brelの曲のカバー。オリジナルはこちら。

このアルバムでなければ聞けない曲があるにもかかわらず、現在このCDは絶版らしい。

北米で発売されたから中古の玉数はけっこうあるのではないかと思う。

確かこのアルバムが出た頃だと思うが、Siobhan de Maréの妊娠・出産のため、しばらくViolet Indianaの活動は休止になった。

ジャケットイメージ

ジュエルパック。背面にはBella UnionとInstinct Recordsのロゴが併記されている。

ラッピングに貼ってあったシール。

Violet Indiana:Special

Special

Special

曲目

Special

  1. Jailbird
  2. Poppy
  3. Sky
  4. Chapter Three

解説

2001年10月に発表された、Violet Indianaの3枚目のシングル。

"Killer Eyes"と同時発売だったようだ。なお、以下によると"Killer Eyes"はシングルで、"Choke"や"Special"はEP。オリジナル曲が4曲入っているのがEPで、アルバムからカットされた1曲にオリジナルを2曲追加したのがシングル、という扱いのようだ。

http://www.robinguthrie.com/discography/category.php?id=4

シングル/EPはBella UnionからUK盤のみが出てUS盤はない。

米国向けにはコンピレーションの"Casino"を後に出してフォローしている。

なお、"Killer Eyes"もAmazonでMP3ダウンロード販売を実施中。

Killer Eyes

Killer Eyes

曲目は以下。

Kille Eyes

  1. Killer Eyes
  2. Storm
  3. Safe World

ジャケットイメージ

UK盤。

デジパック

2001〜2002年に日本で普通に買えた。同時期の"Kille Eyes"はCD屋で見かけなかった。元の販売量が少なかったのか業者が売れないと思ってあまり仕入れなかったのかは不明。

Violet Indiana:Roulette

Roulette

Roulette

曲目

オリジナル

Roulette

  1. Air Kissing
  2. Feline Or Famine
  3. Sundance
  4. Powder River
  5. Little Echo
  6. Angel
  7. Poison Gorgeos
  8. Hiding
  9. Rage Days
  10. Liar
  11. Killer Eyes
US盤

Roulette

  1. Air Kissing
  2. Busted
  3. Sundance
  4. Powder River
  5. Little Echo
  6. Angel
  7. Poison Gorgeos
  8. Hiding
  9. Rage Days
  10. Liar
  11. Feline Or Famine
  12. Killer Eyes

BONUS VIDEO:Purr La Perla

解説

2001年4月に発表された、Violet Indianaの最初のアルバム。

Bella UnionからUK盤が出たほか、Instinct RecordsからUS盤が出た。

US盤はオリジナルに対し2曲目が'Busted'に変更。'Feline Or Famine'が11曲目に移動して、合計12曲になった。また、データトラックとして'Purr La Perla'のPVの動画ファイルが入っている。追加曲とPVで、"Choke"の収録曲2曲をフォローしている。

アルバム発表後、バンドはライブツアーを行った。

アルバムは商業的にも批評的にも成功したようで、北米市場を狙ったInstinct Recordsとの付き合いはその後もしばらく続いた。

曲としては、UK盤ではシングル"Choke"と一曲もかぶらない。曲作りにかなり意欲的で、聴いてみた印象も勢いが感じられる。

特に印象的なのは、終盤のゆったりした曲、'Lyer'からかっこいい'Killer Eyes'に連続しているところ。最後がこの曲というのはぞくぞくする。

'Killer Eyes'は自信作なようで、2001年に同名のシングルが発表されている。また、PVが撮られていて、Instinctから発売された(ほぼ)コンピレーションのアルバム、"Casino"にデータトラックとして入っている。

シングルの"Killer Eyes"は持ってないので次は"Special"の記事を書く予定。

ジャケットイメージ

UK盤。

デジパック。手元のはちょっと痛んでる。

裏面。

US盤。

ジュエルパック。背面にはBella UnionとInstinct Recordsのロゴが併記されている。

Vella Unionから来たハガキ

裏面。

表面。Violet Indianaに関する説明がある。最後に世界ツアーやるよ、って書いてあるが、日本に来るかどうかは分からず、見に行けなかった。今検索かけてみると、やはり世界ツアーは日本には来なかったようだ。

Violet Indiana:Choke

Choke

Choke

曲目

Choke

  1. Purr La Perla
  2. Busted
  3. Silent
  4. Torn Up

解説

2000年11月に発表された、Violet Indianaのデビューシングル。

Violet IndianaはRobin GuthrieがヴォーカルのSiobhan de Maréと組んではじめたバンドで、作品はBella Unionレーベルで発表された。

Robin Guthrieのサイトによると二人の出会いは1999年とある。Robinの文章を(相応に意訳しつつ)訳してみるとこんな感じ。

Violet Indianaは1999年頃に私がSiobhan de Maréと出合ったときに始まった。彼女はMono(イギリスのバンド)で歌っていて、何か違ったことをいっしょにやってくれるプロデューサーを探していた。私たちが出会ったとき、私はすぐにこれまでやってきた曲作りのパートナーシップを超えて働く特別なチャンスを感じた。それは私にとってまったくのエイリアンであり未知の何かだった。Siobhanは歌詞を書き、あの心のこもったスタイルで歌い上げる。それは私がかつてしてきたことと比べてあまりにコントラストが強く、私にとってわくわくする新しい道になる。しかし、Violet Indianaでもっとも興奮したのは、一緒に働く右のミュージシャン、タテミツヲ、Paul Cook、Fabien Beguinと作り上げたものが、かけがえのない、真に畏怖すべきライブのバンドとなったことだ。

http://www.robinguthrie.com/discography/category.php?id=4

バンド名のViolet Indianaは特に深い意味がこめられたという話は聞かない。人の名前で語感がよさそうなものを選んだのではないかと推測している。

Cocteau Twins以来、久しぶりにRobinが女性ヴォーカリストと組んで作品を発表するというので、とても期待してデビューシングルを購入した。

まず、ヴォーカルがElizabeth Fraserとまったく違うということが分かった。Siobhanは貫禄のある声質で、歌い方もとても情熱がこもっている。

演奏は、そのヴォーカルの魅力を最大限引き出すように、Robinの持てる感性と技術を惜しみなくつぎ込んだ感じ。ギターの音は色々なバリエーションを聞くことができる。

CDのパッケージを見ると、このシングルに関しては他のアーティストの協力について個別に書かれていない。上記にあるライブの際のメンバーが協力している可能性はある。ただ、Simonが参加していないであろうことはベースがかなり違うことから伺える。

ジャケットイメージ

UK盤。

デジパック。デザインはCocteau Twins以来の付き合いのv23。

Snowbird:Moon

Moon

Moon

曲目

Moon

  1. I Heard The Owl Call My Name
  2. All Wishes Are Ghosts
  3. Charming Birds From Trees
  4. Where Foxes Hide
  5. Amelia
  6. Bears On My Trail
  7. Porcelain
  8. Come To The Woods
  9. We Carry White Mice
  10. In Lovely
  11. Heart Of The Woods

解説

概要

スノウバードは女性シンガーのステファニー・ドーセンとコクトー・ツインズサイモン・レイモンドが新たに立ち上げたユニット。2014年2月に最初のアルバム、"Moon"(リミックスアルバムの"Luna"も同梱)を発表し活動を本格的に始動した。

検索エンジン用にカタカナで書くのはここまでとして。

Bella Unionの経営に専念していると思われたSimon Raymondeが、本格的に音楽活動を再開したというのは嬉しいニュース。

ただ、氏のFacebookをフォローしているにもかかわらず、このユニットの活動について完全に補足できていなかったことは反省。

5月にこのことを知って、ネット通販でのタイムラグが我慢できず、都内のCD店に行ってさっそく購入した。

聞き続けること1ヶ月。そろそろ各曲の違いを把握できてきた感じがするので、いよいよこのブログで紹介記事を書くこととしたい。

バンド名Snowbirdは和名をユキホオジロという小鳥。wikipedia先生によると日本にも冬に北海道に飛来するという。

一方、アメリカのスラングではコカイン常用者のことだと研究社の辞書にはある。

とはいえやはりSnowbirdと聞いて多くの人がイメージするのはやはり雪山の小鳥のことのようだ。ジャケットも鳥にちなんで羽毛があしらわれている。

Snowbiredsと複数形で書けばカナダ軍のアクロバットチーム、スノウバーズのこととなる。

http://en.wikipedia.org/wiki/Snowbirds

カナダ国産の練習機CL-41を使用していて、北米大陸にありながら欧州型の練習機による多数構成のアクロバットチームである。

さて、音楽のほうはどうか。

これはもう、Cocteau Twins的な音楽を求めている人にとって素晴らしい福音だ。

Stephanie DosenのヴォーカルがとてもLiz的であるし、メロディもアレンジも、「これが実はCocteau Twinsの未発表の曲なんです」と言われたら騙されてしまうようなもの。

だからといってこのアルバムに新規性がないわけではない。これまでにない音を創造していながら、Cocteau Twinsらしさをどこか感じさせるというもの。Simonが描いていたCocteau Twinsの未来をこの作品に反映したのではないか、などという想像がはたらいてしまう。少なくとも、「Cocteau Twinsを引きずるのはやめよう」という考えはバンド内に共有されてなかったことは間違いないだろう。

メロディは、ただし、Robin Guthrieがかかわっていないから、微妙にCocteau Twinsらしさの真ん中からは外れていると思う。ギターの音も、そんなにはRobin Guthrieを擬態していない。

Cocteau Twinsのファンにとっては、FLat7の"Sweet Glow Of Silence"に続いて、ほぼ1年ぶりで、またCocteau Twins的な音楽を聴くことができたわけで、ここにきてとてもありがたい状況になっている。

結論:自信をもってこのブログの読者にお勧めできるアルバム

PVが公開されている。


各曲紹介

このアルバムにはゲストプレーヤーが何人か参加しているので、どの曲に誰がどうかかわっているのかを、CDの記述から紹介。参加しているのは下記の方々(ラッピングに貼ってあったシールに記載されている分)。

  • RadioheadからEd O'BrienとPhil Selway
  • MidlakeからEric PulidoとMckenzie Smith
  • Lanterns On The LakeからPaul Gregory
  • Jonathan Willson

それから、リミックス版"Luna"は「シューゲイザーバンドAuburn Lullのメンバーでもあるミシガン出身のRon GibbsによるユニットRxGibbs」による。

http://amass.jp/34598

'I Heard The Owl Call My Name'

ギターにPaul Gregory。

'All Wishes Are Ghosts'

オーケストラアレンジと弦楽器、ハープ、フルートはWill Vaugban。

ドラムはPhil Selway。

'Charming Birds From Trees'

ペダルスティールギターをSteve Honestが担当。

'Where Foxes Hide'

ガットギターとエレキギターにJonathan Wilson。

エレキギターにPaul Gregory。

ドラムにOl Ketteringbam。

'Amelia'

ギターにEd O'Brien。

Cocteau Twinsの"Treasure"に同じタイトルの曲があるがまったく別の曲。

'Bears On My Trail'

ドラムにMckenzie Smith。

アコースティックギターにEric Pulido。

'Porcelain'

コントラバスにWill Vauban。

ギターにPaul Gregory。

'Come To The Woods'

ギターにPaul Gregory。

ドラムにPbil Selway。

'We Carry White Mice'

Stephanie DosenとSimon Raymondeだけで制作。

'In Lovely'

ギターにEd O'Brien。

'Heart Of The Woods'

パーカッションとドラムとプログラミングをWill Vaugban。

追加のギターにPaul Gregory。

ジャケットイメージ

デジパック。周囲が痛んでいるように見えるのはそういうデザイン。