Love's Easy Tears
曲目
原題
Love's Easy Tears
- Love's Easy Tears
- Those Eyes, That Mouth
- Sigh's Smell of Farewell
- Orange Appled
拙訳
愛の簡単な涙
- 愛の簡単な涙
- あの目あの口
- さよならのため息
- りんごになったみかん
解説
概要
シングルが3枚も発表された1985年の翌年。約1年が過ぎた1986年の9月1日に、8枚目のシングルとして本作が発表された。
全体に飄々とした雰囲気があり、とても聴き易い。
これ以後しばらくは、シングル独自の企画というのはなくて、もっぱらアルバムと連動した形でシングルが出るようになる。この後の独自の企画ものは"Snow"ぐらいだろう。
発売時はアナログレコードで、1991年に10枚組Box Setのうちの1枚としてCDで再版された。
リマスター版シングル集のVolume 1には4曲すべて入っていて、現在はこれが入手可能。
Lullabies to Violaine: Singles & Extended Plays 1
- アーティスト: Cocteau Twins
- 出版社/メーカー: 4ad / Ada
- 発売日: 2007/05/21
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各曲紹介
'Love's Easy Tears'
簡単な言葉でありながらキラっと光る、いいタイトル。私はものすごく好きだ。
「愛」と「涙」を結びつけて歌を作るのは誰でもやるだろうけど、間に'Easy'を入れてしまうところが素晴らしい。
easy tearsというのは何かの言い回しかと思って調べたが、このシングルしかヒットしないので、あまり使われないようだ。
意味ははっきりしないが、嘘泣きを連想する。
'All's fair in love and war.'とはダージリン先輩も引用していた英国の言葉だが(日本アニメーション版の『ふしぎの国のアリス』でハートの女王も言っていた)、当然嘘泣きぐらいはわけもなく正当化されよう。
'Those Eyes, That Mouth'
少しシリアスな曲。リズムが8分の6拍子。
'Sigh's Smell of Farewell'
途中で展開が変わる曲。
逐語的には「ため息の別れの匂い」といったところか。日本コロムビア盤の訳で必要十分だと思う。
'Orange Appled'
軽快な曲。果物をタイトルに持ってきたのは雰囲気にあってる。
名詞、過去分詞という配置だから「りんごにされたみかん」だと思う。それで意味は?と聞かれると困るのだけど。